仕事や買い物で家を空けるとき、「愛犬がひとりで退屈していないかな…」と気になったことはありませんか?
犬は群れで暮らす動物なので、飼い主がいない時間をひとりで過ごすのは得意ではありません。留守番中にやることがないと、退屈からいたずらをしたり、ストレスが溜まって吠え続けたりすることがあります。

帰ったら部屋がぐちゃぐちゃで…毎回片づけるのがつらい



留守番中に「やることがある」状態を作ってあげると、いたずらもぐっと減りますよ♪
この記事では、犬の留守番中の暇つぶしに使えるおもちゃ(機能別4タイプ)・長持ちおやつ3選・いたずらを防ぐ環境の工夫をまとめて紹介します。
犬が留守番中に退屈しているサイン
「帰宅したらクッションの綿が飛び散っていた」「ゴミ箱が倒されていた」。そんな経験がある方は、愛犬が退屈のSOSを出しているのかもしれません。叱って直るものではないので、まずは退屈のサインを知っておきましょう。
家具や物を噛んで壊す
犬がいたずらで物を壊すのは、退屈やエネルギーの発散先がないことが原因のひとつです。テーブルの脚や靴、リモコンなど「噛みごたえのあるもの」が標的になりやすいです。
噛んだあとに叱っても、犬は「何が悪かったのか」を理解できないことがほとんどです。叱るより、噛んでよいおもちゃを用意して発散先を作るほうが根本的な対策になります。
無駄吠えや過度な毛づくろいが増える
帰宅したら声が枯れていた、同じ場所を舐め続けて赤くなっていた、というケースも退屈やストレスのサインです。
退屈な時間が長いと、吠え続けたり自分の足や体を過剰に舐めたりする行動が出やすくなります。留守番中に集中できるグッズを用意すれば、こうした行動の予防にもつながります。
犬の留守番中の暇つぶしおもちゃ【機能別】
留守番中のおもちゃは、飼い主がいなくても犬がひとりで遊べるものを選ぶのがポイントです。ここでは機能ごとに4タイプに分けて、代表的な商品と一緒に紹介します。
機能別おもちゃ4タイプ
- おやつを詰める系(コング)
- 嗅覚で探す系(ノーズワークマット)
- 噛む系(デンタルトイ)
- 動く系(電動ボール)
おやつを詰める系:コング(KONG)


コング(KONG)は、コングジャパン(スペクトラムブランズジャパン)が販売する天然ゴム製のおもちゃです。雪だるまのような形の中が空洞になっていて、そこにペースト状のおやつやフードを詰めて使います。
おやつを詰めたあと冷凍庫で凍らせると、中身が取り出しにくくなって20〜30分ほど長持ちします。
凍らせコングの作り方:
- コングの内側にペースト状のおやつ(コング専用ペーストやピーナッツバターなど)を塗る
- ドライフードを詰める
- 入り口をペーストでふたをする
- 冷凍庫で2〜3時間、立てた状態で凍らせる
サイズはXS(〜2kg)からL(13〜30kg)まで展開されているので、愛犬の体格に合わせて選べます。



外出前に冷凍庫から出して渡すだけです。「留守番=コングがもらえる」と覚えてくれれば、お出かけ前のそわそわも減りますよ
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングで購入できます。
嗅覚で探す系:ノーズワークマット
ノーズワークマットは、フェルト製のマットに付いたひだや隙間におやつを隠して、犬が鼻を使って探し出す遊びです。
犬の嗅覚は人間の数千倍から1万倍とも言われています。鼻を使って集中する遊びは短時間でも満足感が高く、体力が落ちたシニア犬や術後で安静が必要な犬にも向いています。
難易度の上げ方:
- 最初はおやつが見える位置に置く
- 慣れてきたらひだの奥に隠す
- マットの下に敷くなどでさらに難しくする



布製なので、定期的に洗濯して清潔に保つことも大事ですよ
Amazon・楽天で各社のマットが販売されています。にんじん畑タイプなど犬の興味を引くデザインのものも人気です。
噛む系:ハーツ デンタルトイ


ハーツ デンタルトイは、獣医師との共同開発で生まれた犬用の噛むおもちゃです。住商アグロインターナショナルが販売しています。
噛むこと自体がストレス発散になるうえ、表面の突起が歯垢の除去を助けるのでデンタルケアも兼ねられます。ラインナップは「スクラバー」「チューリング」など複数あり、サイズはS-M(3〜12kg)とL(12〜20kg)の2種類です。
おもちゃ選びで大事なのは、壊れにくい素材で犬が飲み込めないサイズを選ぶことです。取れやすいパーツが付いていないかも、買う前に必ず確認しましょう。
Amazon・楽天で購入できます。
動く系:Cheerble 電動ボール


Cheerble Wicked Ball Airは、USB充電式(Type-C)の電動ボールです。不規則に転がり、揺れ、バウンドする動きで犬の好奇心を刺激します。
3つのモード(おとなしめ・ふつう・アクティブ)を切り替えられるので、犬の性格に合わせた調整が可能です。障害物回避センサーを搭載しており、家具の下に入り込んでも自動で方向転換します。



勝手に動くおもちゃ、うちの子怖がらないかな?



音に敏感な犬は怖がることもあります。最初はおとなしめモードで様子を見てあげてくださいね
Amazon・楽天で購入できます。
留守番中に長持ちするおやつ3選
おもちゃとは別に、「噛んで時間をかけて食べるおやつ」も留守番中の暇つぶしとして有効です。おもちゃとの違いは、食べ終わるまでがそのまま暇つぶしになるという点です。
ヒマラヤチーズスティック(ヒマチー)


ヒマラヤチーズスティックは、ヤクと牛のミルクから作られた硬いチーズのおやつです。ロアジスが正規品を販売しており、通称「ヒマチー」として親しまれています。
手では折れないほど硬く、中型犬で1〜2時間ほど噛み続けられる長持ちおやつです。少しずつ削れていくので、大きな塊を丸飲みするリスクも低めです。
無添加・グルテンフリーで、1gあたり約3kcal以下と低カロリーなのもうれしいポイントです。サイズはS(約30g)・M(約70g)・Lと展開されており、愛犬の体格に合わせて選べます。
小さくなった欠片は電子レンジで加熱すると膨らんでチーズパフのようになり、最後まで食べきれます(メーカー推奨の食べ方です)。
Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングで購入できます。
鹿の角(北海道産エゾ鹿)


天然の鹿の角は、数週間から数か月もつもっとも長持ちする犬用おやつのひとつです。国産では北海道産エゾ鹿の角が人気があります。
噛むことで唾液の分泌が促されるため、歯磨き効果も期待できます。半割りタイプは断面の骨髄部分に犬が興味を持ちやすく、丸ごとタイプより取りかかりやすいのが特徴です。



鹿の角はとても硬いので、噛む力が強すぎる犬は歯が欠けるおそれがあります。最初は短時間から試してくださいね
Amazon・楽天で複数の販売元から購入できます。
グリニーズ プラス(歯磨きガム)


グリニーズ プラスは、マースジャパンが販売する犬用歯磨きガムの定番です。独特な形状が歯と歯ぐきのすき間に入り込み、噛むだけで歯垢を落としてくれます。
1本あたりの噛む時間の目安は15〜30分ほど。鹿の角やヒマチーに比べると短めですが、デンタルケアを兼ねたおやつとして毎日の留守番に取り入れやすいのが利点です。
サイズは超小型犬用(1.3〜4kg)から大型犬用(22〜45kg)まで、体重別に5種類が展開されています。



留守番の直前に渡すと「飼い主の外出=おやつタイム」と覚えてくれるので、お出かけ前のそわそわ対策にもなりますよ♪
Amazon・楽天のほか、動物病院でも取り扱いがあります。
留守番中のおもちゃ・おやつ選びの注意点
おもちゃやおやつを用意するだけではなく、安全に使えるものを選んで正しく与えることが大切です。
誤飲しないサイズと素材を選ぶ
おもちゃは愛犬の口よりも大きいサイズを選びましょう。ぬいぐるみの中綿・ボタン・紐などは誤飲リスクが高いので、留守番中に与えるものとしては不向きです。
おやつも同じで、口角より小さくなった欠片はのどに詰まるおそれがあります。帰宅後に小さくなったおやつが残っていたら回収する習慣をつけましょう。
おもちゃはローテーションで飽きさせない
犬は同じおもちゃばかりだと飽きてしまいます。2〜3日おきに入れ替えると新鮮さが続いて、長く遊んでくれます。
「外出するときだけ出す特別なおもちゃ」を決めておくと、留守番=楽しいことという学習にもつながります。使っていない間は片づけて、破損や劣化がないか定期的にチェックしましょう。
犬の年齢と体格に合ったものを選ぶ
| 年齢 | おすすめのタイプ |
|---|---|
| 子犬 | 柔らかめのゴム製(パピーコングなど) |
| 成犬 | 耐久性の高い知育玩具・噛むおもちゃ |
| シニア犬 | 歯に負担が少ないノーズワーク系 |
大型犬と小型犬ではおもちゃのサイズも異なります。商品パッケージの対象体重表記を必ず確認してから購入しましょう。
いたずらせずに留守番させるための3つの工夫
おもちゃやおやつを用意しても、エネルギーが有り余った状態や留守番そのものに慣れていない状態では効果は半減します。環境と習慣の面からできる3つの工夫を紹介します。
出かける前にしっかり運動させる
朝の散歩をふだんより10〜15分長くする、ボール遊びで体力を使わせるなど、出かける前に運動の時間を取りましょう。
疲れた犬は寝て過ごす時間が増えるので、結果的にいたずらの予防になります。雨の日は室内でのノーズワークや引っ張りっこ遊びで代用できます。
留守番に段階的に慣らす
いきなり長時間の留守番をさせると、犬が不安になってしまうことがあります。最初は5分、次は10分、15分と段階的に外出時間を延ばしていくのが効果的です。
静かに待てていたら、帰宅後にたっぷり褒めてあげましょう。外出前や帰宅時に大げさなリアクションをしないのもポイントです。「行ってくるよ!」と盛り上げすぎると、不在との落差が大きくなり不安をあおる場合があります。
テレビやラジオで音の環境を作る
完全に無音の部屋より、適度な環境音があるほうが犬はリラックスしやすいとされています。テレビやラジオをつけたまま出かけるのもひとつの方法です。
犬向けに作られた穏やかな音楽の再生リストも動画サイトで見つかります。音量はごく控えめに設定しておきましょう。
犬が留守番できる時間は成犬で6〜8時間が目安
成犬で適切なトレーニングを受けていれば、6〜8時間ほどの留守番は可能とされています。ただし個体差は大きく、6時間を超えるとそわそわし始める犬もいます。
| 年齢 | 留守番の目安時間 |
|---|---|
| 子犬(6か月未満) | 2〜3時間 |
| 成犬 | 6〜8時間 |
| シニア犬 | 4〜6時間 |
長時間になるときの追加対策
フルタイム勤務や一人暮らしで8時間以上の外出になる場合は、おもちゃだけに頼らず外部のサポートも検討しましょう。
- ペットカメラ:外出先から愛犬の様子を確認できる
- 自動給餌器:決まった時間にフードを出せる
- ペットシッター:途中で散歩やトイレ休憩を入れてもらえる
- ドッグデイケア(犬の保育園):日中を他の犬や人と一緒に過ごせる
おもちゃ+おやつ+外部サービスの組み合わせで、愛犬の留守番をより快適にできます。
よくある質問
犬を12時間留守番させるとどうなる?
12時間の留守番は犬にとって大きな負担です。排泄を長時間我慢することで膀胱炎のリスクが高まるほか、水分不足による脱水のおそれもあります。精神面でも、長時間の孤独が分離不安につながるケースがあります。
やむを得ず長時間になる場合は、途中でペットシッターに散歩を頼む、信頼できる知人にトイレ休憩を入れてもらうなどの対策を取りましょう。
犬をずっとケージに入れっぱなしにするのは良くない?
長時間のケージ閉じ込めはストレスが大きいため、おすすめしません。留守番中にケージを使う場合は、トイレシートと水を設置し、おもちゃも入れて十分なスペースを確保しましょう。
ケージにサークルを連結して行動範囲を広げる方法もあります。「ケージ=安心できる自分の場所」と覚えてもらうには、ふだんから扉を開けた状態で自由に出入りさせておくのがコツです。
留守番に向いている犬種は?
比較的留守番が得意とされることの多い犬種には、柴犬・シーズー・チワワ・バセットハウンドなどがいます。
ただし実際には、犬種よりも個体差・しつけ・生活環境の影響のほうが大きいです。どの犬種であっても、段階的なトレーニングと暇つぶし環境を整えることが留守番成功のカギになります。
まとめ
犬の留守番中の暇つぶし対策のポイントを振り返ります。
- 機能別おもちゃ(コング・ノーズワークマット・デンタルトイ・電動ボール)と長持ちおやつ(ヒマチー・鹿の角・歯磨きガム)で「やることがある」状態を作る
- 安全性を最優先にサイズと素材を選び、ローテーションで飽きを防ぐ
- おもちゃ・おやつだけでなく、事前の運動・段階的な慣らし・音環境の工夫も大切
- 長時間の場合はペットカメラやシッターなど外部サポートも検討する



ちょっとした工夫で愛犬の留守番はぐっとラクになります。まずは気になったグッズをひとつ試してみてくださいね♪








